肝がんの至適医療を考える
という講演会が17日熊本市内でありました。
現在行われている「SURF」という臨床試験についての講演会でした。
初発の肝細胞ガン(3個以下、3センチ以下)の標準治療として現在行われているのが、肝切除とラジオ波焼却療法。どちらがより有効なのか、2009年からランダム化比較試験が行われているそうです。
SURF というのは、SURGERY VS RAF(ラジオ波焼却療法)の造語。
講演会では、私達患者にもわかりやすく、基調講演の後、内科医、外科医、移植外科医がそれぞれの最新医療についてプレゼン。
1.内科的治療の最前線(経皮的RFAを中心に)
2.外科的治療の最前線(肝切除と外科的RFA)
3.肝がんの肝移植について
4.SURF trial について
5.SURF trial の実践報告
二つの治療法について、現在までに生存率や再発率についてトリプルAのエビデンスがないため、ドクターのこれまでの経験や印象などによって選択されることが多い、という話でした。
SURF trial の意義は、科学的根拠がなかった二つの治療法による有効性を客観的に比較すること。臨床試験はそれぞれ300例、計600例が必要ということでしたが、まだ150例しか登録されていないそうです。
最後に大分大学においての実践報告がありました。内科的治療を選択するのか、外科的治療を選択するのか、患者側の選択理由は「切ったら終わりだと知り合いに言われたから。」「悪いところは切って早くすっきりしたいから」などなど。また、最初にどちらの診療科を受診したかで決まる場合も多いようです。大分大学では、この臨床試験が始まってから内科と外科の連携が深まったということです。
もし、自分ががんを発症したらどちらを選ぶだろうか?科学的なエビデンスに基づいた治療法であれば迷いも少なくなるでしょう。
SURF trial についての講演会でしたが、肝がんの最新治療法を一度に聞くことができて勉強になりました。そして、なによりガンの早期発見が一番重要だということも再認識しました。
熊本県では、熊大附属病院で臨床試験が行われており、参加者を募っています。
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