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2011年12月 7日 (水)

「とおくてよくみえない」

という、かわったネーミングの企画展がアートの森で開催中でした。

高嶺格(たかみね ただす)という鹿児島出身の現代美術作家。

ぜんぜん知らずにでかけたのですが、こちらにも相当うなってしまいました。

おもしろいものもあればわからないのもあり、その中で「鹿児島エスペラント」という映像インスタレーションにはすっかり心奪われてしまいました。

テニスコート2面分ほど暗闇の空間、地面や壁にはいろいろなオブジェがおいてあり、ぼんやりとした光がアトランダムにめぐってはそれらを浮かび上がらせます。いったい何語なのか見当もつかないけれど、子守唄のようなやさしい音楽がエンドレスで流れています。

それを高い場所にある通路から鑑賞するのですが、「とおくてよくみえない」ではなく、「くらくてよくみえない」じゃない?

全体が一度に照らされることがないので、次に何が浮かび上がってくのか、見逃さないようにだんだん夢中になってきます。

何回も観ているうちに、そこにあるのはおそらく古時計、ソファ、水たまり、廃材、椅子、テーブル、写真、地面に書かれた文字、エレベーター、シーソー、、、。わからないものもたくさんありました。

ひとつずつぼんやりと照らし出されるものを目で追いながら、意味がわからないけれどやさしくて親しみのある歌をまったり聴いていると、映像と音楽と光が私の五感に響いたのか、胸が熱くなってきました。

何回Cimg0949繰り返し観ていたかわかりません。たぶん20回くらいは観たでしょうか。もし一人で来ていたらあと1時間か2時間くらいはそこにいたかった。それほど不思議 な作品でありました。

その日は最終日で、作家による解説・トークショーにちょうど出くわしました。こちらもよくわかりませんでしたが、音楽はエスペラント語で歌われていて、地面に書かれた文字や言葉はエスペラント語と鹿児島弁でした。

この作品は2005年の横浜トリエンナーレに初めて出品され、連日超満員だったそうです。

「鹿児島エスペラント」 またどこかでもう一度出会いたい。忘れられない作品となりました。

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