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2006年2月 2日 (木)

被害を語るということ

原告となってからあちこちで自分の被った被害を話してきました。

薬害肝炎について理解してもらうためには、私達原告が自らの被害について話さなければ理解を得られません。実名公表しているので講演会、勉強会に呼ばれて、またマスコミ取材の場で、何回となく被害を話してきました。

しかし、初めのうちは自分の被害が一体何なのか深く考えていませんでしたし、よくわかっていませんでした。また、ここまでは話せる、これ以上は話せない、と自分で話す内容に線引きをしていたような気がします。

昨年10月の原告本人尋問のために担当弁護士と二十数回の打ち合わせをしたわけですが、被害を徹底的に追及されました。思い出したくないことや、絶対話したくないことまでさらけだして尋問にのぞんだわけです。とてもとてもつらい作業でした。しかし、そのことによって自分の被害がはっきりと浮かび上がってきたことも確かでした。

熊本集会の原稿を考えている時、ふと本人尋問時の尋問事項をながめてみました。10月以来一度も見たことはありませんでした。読んでいるうちに涙がこぼれてきて止まらなくなりました。涙がこぼれる箇所がおそらく私にとっての一番苦しい、つらい被害なのです。(もともと泣き虫ではありますが)

今回初めて地元熊本で被害を語ることになり、とても抵抗がありました。友人や知人の前では、つとめて普通に、明るく元気に振舞っていたので、私のもうひとつの側面をさらけだすことになかなか決心がつきませんでした。同情されることはもちろん本意ではありません。

結局尋問事項の一部分を原稿に加えることにしました。共感してもらうためにはそこまで話さないと伝わらないと思ったからです。(当日やはりその箇所では涙ぐんでしまいました。)

被害を語ることは私達原告にとってはとてもつらいことです。しかし、被害を語らなければ理解してもらえません。私はいつもそのジレンマの中にいます。

            でこぽん

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